カテゴリ: 自閉症スペクトラム
自閉症は人の気持ちがわからないの?
アスペルガー女児の友達関係






〜おまけ〜

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自閉症に関する解説はこちら↓↓
自閉症〜ヤクザとか法とか関係ない〜
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アスペルガー症候群や高機能自閉症など
女の子達がつまづきやすいのが人間関係。
女の子なので4〜5歳になれば
みんなディズニープリンセスにはまって
持ち物もプリンセスになってくるのですが
ちょうどそのあたりから、ごっこ遊びや言葉でのやり取りが複雑になってきます。
そして「この子なんかついてこれていない」「面白くない」と
周りの女の子達が言い始めてしまうのが
辛いお年頃ですね。
変な話
いかにも知的障害・・・という感じだったら
「私が手伝ってあげな!」とお世話欲が働いて
女の子達はお節介に世話を焼くのですが
知的・言語に遅れのないアスペルガー女子を見て
女の子達は「お世話せな!」「入れてあげなきゃ!」とは思わない・・・。
でもママ的には「女の子同士で楽しく遊ぶ姿」見たいよね・・・。
自分の子が仲間外れになる程切ない事ってないよね・・・。
さて。
療育では個別的な支援もしますが
小集団としての支援もします。
意図的に子供同士で話し合わせたり、声を掛け合うようにさせたりと
色々な仕掛けをしていきながら
少人数の仲間で楽しく遊ぶ経験をさせていき
最終的に集団につながるようにしていきます。
もちろんすぐどうこう結果に結びつく訳ではなく
数ヶ月、年単位で積み重ねていく事なのですが
友達との関係で「前は全然遊べなかったのに、今日は遊べていたよ」「活動の中で仲良くなって楽しそうにやっていたよ」という、嬉しい変化等は積極的に親御さんに伝えています。
すぐ「こうしたらいいですよ!」でスパーンと保育園・幼稚園で友達ができたら良いけど
そうもいかないので・・・。
なんか良い方法あるのかな?
自分がその場にいたら、間に入ってあげて・・・とかできるけど・・・。
ちなみに息子(2歳)の友達関係は
友達と顔を見合わせて「きゃー♪」「きゃー♪」と言いながら
一緒に走り回ったり
同じ動きをして笑いあっているような感じです。
そしてごっこ遊びはアイス屋さんが定番の様子。

自閉症〜ヤクザとか法とか関係ない〜









〜おまけ〜

★過去記事★
診断名が出ること(自閉症関連)
自閉症に関するちゃんとした説明は
ググれば山のように出てくるので割愛。
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自閉症の人と関わると、「なぜそこにそんなにこだわる!?どうでも良くない!?」というのが山ほどあるかと思いますが、それが特性なんですよね。
まあ私達も、風呂に入った時に腕から洗わないとなんか落ち着かない・気持ち悪いみたいなのはあると思うのですが、その違和感が何倍にも感じるのが彼らなのでしょう。
でも、人に迷惑のかからない、法に触れないこだわりなら良いのですが
そうでない限りはやはり止めなきゃならんので
そこはごめんって感じです。
また、急な予定変更に弱いこともあり
スケジュールをしっかり伝えようみたいなのもありますが
私達も慣れない職場とかで「今日の仕事内容は・・・各自フィーリングで!」とか言われたら嫌じゃないですか。
やることを知ることで安心して働けるみたいな。
また、慣れたら慣れたで「今日も同じような感じだよね、きっと」という安心感で出社するのに、出社したら全員スタッフが入れ替わってたらめっちゃ嫌じゃないですか。
彼らの「いつもと同じがいい」もそんな感じなのでしょうね。
言葉に関しては
やはり「人とやり取りする為の言葉」の発達が弱いので
物→人への一方的な刺激であるテレビの言葉が耳に入ると
機械的にそれを繰り返しますよね。
まあ漫画でもちらっと言ったように
自閉症といってもピンキリなので
漫画に出てくるようなTHE自閉症みたいな子も多いけど
一見普通っぽい子も多いです。
アスペルガーなんかは知的・言語に遅れがないから
障害に気づかれていないことも多いしね。
一時期流行った「大人の発達障害」というやつです。
それくらいに障害と定型発達の境目なんて曖昧だし
どこかで繋がっていたりもするんですよね。
でもやはり遊ぶの大切!
反応なさすぎて心が折れていても、笑顔で!(親御さんは無理なさらず!)
追いかけっことかかくれんぼとか
根気よくやると
少しずつのってくる事もありますよ〜。

赤ちゃんだった息子が叩かれた話(後編)







〜おまけ〜

★補足:他害を止めるには(過去記事参照)
勝手に障害児扱いするなとお叱りを受けそうですが
もちろん私は医者でも心理士でもないので診断はできません。
障害児(者)を数百人見てきた上で
「これはちょっとイヤイヤ期とは違うぞ」と思っただけです。
なので、もしかしたら本当にイヤイヤ期でやってただけ・・・という可能性はあります。
ただ赤ちゃんスイッチがある障害児(者)は割と多いんです。
知らない子なのに勝手に触ってしまう
勝手に抱っこしてしまう・・・というのもあれば
変な衝動性で不適切な行動に出る事もある。
今回の漫画の女の子は「かわいい」「遊びたい」とず〜っと言っていて
お母さんも「このママは怒らなそうだし、できれば一緒に遊ばせてあげたい(自分の話も聞いてほしい)」という感じでしたが
女の子は息子を「かわいい〜」って見ていても、急に目の色が変わって物を投げたり、突き飛ばしたりしちゃうんですよね。
理由があって叩いている感じではなく、THE衝動性に見えました。
他の子供もいましたが、みんな「やべえのがいる」という顔で撤収していました。
でも当の本人のお母さんはなかなか帰らんのですよね・・・。
そのあたりが「怒られることが多い」になるのかも。
私だったら息子がよその赤ちゃん叩いたら、めちゃくちゃ謝って、泣こうが喚こうが即帰りますもの・・・。(その後もそこで遊び続けるメンタルはない)
叩く子は帰れ!という事では絶対になくて
叩く→怒られるを繰り返すとストレスになって
余計に繰り返すことがあるのです。
かと言って「今日は絶対に叩いちゃダメよ」と言い聞かせると
変に頭に入って手が出たりする。
ちなみに息子も今年度の進級直後に手が出やすい時期がありました。(今はなさそう)
保育園で、年下の子でも欲しいおもちゃを取り合って叩いたり・・・とかあったようです。
譲られる立場から、譲る立場になった変換が急にはできなかったっぽい。
その時期は「自分が見ている時は絶対に手を出させないぞ」という気持ちを隠しつつ、息子が他の子のそばに行ったらいつでも止められるような位置にいました。
あとこれは今もですが
おもちゃ、遊具の順番待ちが発生するようなところには行かなかったですね。
どうせ保育園で嫌というほど順番待ちとか社会性云々とかやらされてるので
わざわざ休みの日にまで「お友達が使ってるよ〜」「待っててね〜」とかやって
ストレスを与える事はないと思っての事です。
その結果、牧場で餌やりばかりさせられた息子ですが
今では牧場でアイスを食べる事、餌をやることが楽しみな様子。

赤ちゃんだった息子が叩かれた話(前編)
※勝手に診断はつけられないけど、療育保育士として色々な子を見ているので、自分はこう思った・・・というのを前提でご覧ください。









漫画だと色々描写を省いているのですが・・・
「ママ〜赤ちゃんと遊びたい」「じゃあ声かけてみようね」と言うやり取りが聞こえて来て、ニコニコ話しかけて来てくれたのですが、急に目つきが変わって息子めがけてバシン!
息子はこの時点ではキョトンとしてました。
そしたらその辺のブロックをとり、またもや息子に向かってぶん投げてこようとしたので、お母さんがストップをかけたのですが、「イヤイヤ期なんです」とのこと。
イヤイヤ期・・・
どちらかと言うと、仕事で関わるタイプの子にすごく似てる気がするけど・・・
イヤイヤ期・・・???
と思いつつ、後編に続きます。









漫画だと色々描写を省いているのですが・・・
「ママ〜赤ちゃんと遊びたい」「じゃあ声かけてみようね」と言うやり取りが聞こえて来て、ニコニコ話しかけて来てくれたのですが、急に目つきが変わって息子めがけてバシン!
息子はこの時点ではキョトンとしてました。
そしたらその辺のブロックをとり、またもや息子に向かってぶん投げてこようとしたので、お母さんがストップをかけたのですが、「イヤイヤ期なんです」とのこと。
イヤイヤ期・・・
どちらかと言うと、仕事で関わるタイプの子にすごく似てる気がするけど・・・
イヤイヤ期・・・???
と思いつつ、後編に続きます。

障害児とバスに置いてかれた話(後編)








その後バスが来て無事にみんな帰ることができました。
でも・・・



〜おまけ〜

ちなみにバスに戻った後も「(笑)」みたいな雰囲気で、こちらが鈍臭かったくらいの空気でした。
行事の反省会でも「危なかったね・・・!」「人数確認必須だね・・・!」みたいな事には一切ならず、 むしろ自分で「こういうことがあったけど・・・」と申告した様な。
というか、集合時間は守っていた気がするのですが、なんで点呼せず出発したんですかね?
子供と大人含めて50人近くいたと思うのですが、目分量で出発したんですかね・・・?
まあ障害児の施設だったので、正直毎日がカーニバル状態。
やれ万引きだ警察だ脱走だ怪我だの色々あるので、スタッフと子供を置いて遠足のバスが出発してしまったくらいは些細な事に感じてしまったのかもしれません。
でもやはり、こういうリスク管理ができないと大きな事故になりますよね。
(というかここの職場は新聞沙汰みたいな事故も起こしていた)
それにしても今思い返すと、自閉君はこの事態でよく暴れなかったな・・・。
ダウン症の子もお利口にしてました。
2人とも偉かったな・・・。

障害児とバスに置いてかれた話(前編)








〜おまけ〜

バスの車内に子供が置き去りにされる痛ましい事故が起こりました。
保育園の息子がいる身としては、とても胸が痛みます。
親御さんや親族、周りの方々の辛さは計り知れないと思うので、せめてお子さんが安らかに眠れますようお祈りします。
このようなあってはならない事故で「え?点呼とかしないの?」「子供がこなかったら電話とかしないの?」と思われた方もたくさんいると思います。
少なくとも私の保育園は無断欠席(親の連絡し忘れ)しても、保育園から電話がくる事はありません。
(数日間無断欠席になれば流石にくると思いますが・・・。)
また人数確認や点呼が不十分な事業所、保育園はまだまだあると思います。
漫画にもあるように
昔、障害児施設の子を数十人連れて遠足に行った時
子供2人をトイレに連れて行っている間に
帰りのバスは行ってしまいました。
点呼や人数確認がされていたら起こらないことです。
それもただでさえ
行事参加に不安が強い強行の自閉男子を連れて、このトラブル。
こわ!
今の職場で遠足をする時は、療育施設(通所)ということもあり
保護者同伴が多いのですが
それでも移動するたびに人数確認するし、常にみんなついて来てるかチェックしているので
やはり場所によってゆるい所はゆるいし、安全意識はだいぶ差が出ますね。
さて後編に続きます。

診断名が出ること。そして虫クレーン。






〜おまけ〜

早期療育という言葉の流行りや、インターネットで情報が得られやすくなったのもあり、小さいうちに障害名の診断に繋がることが多くなってきた近年。
昔はザ・知的障害!というくらい分かりやすくないと「障害者」と認識されていなかった気もしますが、今はぱっと見だと分からないけど実は診断を持っている・・・という子が増えました。
療育が本業のこちらですら、1回目の療育では「特に問題なかったね・・・?」みたいなことも珍しくありません。でも何度か会ううちに「あ〜ここが弱いんだな」とか「このへんの行動で診断付いたんだな〜」と分かってきます。
そして年齢を重ねるにつれて、周りとの違いも目立ってきて「やはりフォローが必要だね」となる。
もしくは良い具合に特性が薄れていって「もう診断名いらんのでは?」となることも。
診断名=レッテルの様で抵抗がある方も多いですし、絶対診断をもらった方が良いわけではないのですが、きちんとした診断がでることで「単なるわがまま扱いされて怒られる」や「親のしつけの問題」というところが多少解決されるメリットもあるので・・・まあ・・・診断名あっても万全のフォローが受けられるかは運次第なところもありますが・・・。
