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第3話「君は忍者か?〜ADHD〜14」
第3話「君は忍者か?〜ADHD〜13」










1つの事象に対して
色々な人の視点から見ると
景色が全然違ったりします。
療育目線と親目線だけで読むと「療育って皆理解があって最高!保育園はくそ!」となってしまうし
保育園だけの目線で語ると「親が分かってなさすぎ。子供や先生が可哀想。」となってしまう。
なので全部描きました。
軽度の子やグレーの子の生きにくさって
色々な立場・環境にいる皆で分かち合って協力しあっていかないと無くならんと思うし
やはり各々の立場で見えているものや感じているものは違うので
「これを読んだら親御さん達はしんどいだろうな」
「こんな表現したら保育士さんからマジで怒られそうだな」
と色々懸念はありましたが描きました。
もちろん、これが保育園・保育士すべての総意ではけしてありませんし
システムやできる事、できない事は園によって変わります。
また志も、発達障害に対する知識も対応スキルも先生によって雲泥の差です。
この話はフィクションです
こういうことは全国の色々な所で起こってる大きな問題です。(なんなら保育園でなくても施設や幼稚園でも)
私自身も福祉で働いて以降
心は何度も折れてます。
現場にでてる人なら「グレーや軽度の難しさ、スタッフの病みやすさ」が分かると思います。
誰が悪いとかでなく、まじで大変。
支援や保育をする専門家と呼ばれる私達も、周りの支えもなく、暴言や暴力と戦い続けたら心は折れる。心が折れたら優しい気持ちや笑顔なんて簡単になくなるし、倒れるまでやるか辞めるかになる。
それでもこれはさ!と思われる所もたくさんあると思います。
もっと知識があれば違うのにとか、そもそも人員配置がとか、伝え方が悪いとか。
色々なものをひっくるめて
単純に「給料を増やしてあげて」で済まない根本的な福祉そのものの見直しが求められますよね。
次回は療育現場に話が戻ります。
第3話「君は忍者か?〜ADHD〜⑩」
「特別扱いはしません」とは。









まあ実際「特別扱いしないと難しい面があるから障害児なのでは?」とも思うんですけどね。
でも漫画でもちらっとあるように、順番が待てる・待てないに限らず、遊びの順番を子供たちが延々と長い時間待ってなくても、空いたスペースで別の遊びして待ってれば良いと思うんですよ。
鉄棒が混んでいたら、その近くで大縄でも回してたらずっと身体動かせて良いやん。みたいな。
配慮ってそんなもんで良いと思うんですよね。
あと先生が話をしている時に毎回近くにあるマットに登るとかなら
毎回「マットには乗りません!」と言い続けるのでなく
マットを見えない所にどかしておけば良いやん。みたいな。
そんな感じのことは別にそこまで人手がなくても可能な事ですし
ちょっと応用編の知識があれば対応が考えつくものも多いので
基本的な障害特性+アルファで知っておいてほしい所かなあと思います。
あと「先生が知識不足と言ってるみたいで不快です」みたいなことを言ってくる人がいると思うのですが、この夏で読書感想文に挑戦することをお勧めします。
親が本当に望んでいたもの









まあそうは言っても知識がないと
「なんでこんなにウロウロするの?話を聞かないの?」となるし
「怠けているの?わがままなの?」と思われてしまうので
どういう障害で、どんなところが苦手な面なのかは知っていないとならないところ。
なので結局は「暖かく受け入れるための知識」は必要なのです。
対応然り、環境や最適な保育設定などをするためにね。
そこが私が常々「学んだ方がいい」という理由でもあります。
でも私含め、障害児の親が
「幼稚園や保育園でも療育のような事をして欲しい」
「個別で何かプログラムを組んで対応して欲しい」と願っているかと言えば
多くの親はそんな事ないと思うのです。(時々そういう方もいますが)
もちろん集団に入れない時のフォローや
身辺自立など、他の子のスピードについていけない時の支援は
必要なものであり、まあそれが個別対応といえばそうなのですが
基本的には「大人数の中の一人」と分かっているので、多少放って置かれる事も承知ですし
なんなら「先生の数も少ないのに、うちの子が手間をかけてすみません」と思ってる親が多数だと思います。
(うちの園にはそんな謙虚な親はいねえ!と思った先生はすみません)
「理解して欲しい」
「もっと分かって欲しい」は
専門知識や技術を身につけて欲しい
個別対応をして欲しいと取られがちですが
「先生や友達と楽しく過ごして欲しい」が主訴なのかもしれませんね。
それはそうと最近仕事中などに「あれ、この保護者さんってもしや私のフォロワー?」と思うことが増えました。
保育・療育・親〜総まとめ編〜









コメント欄にて多くの体験談・ご意見ををありがとうございました。
見ていると「え、まじでこの園やばい」と思うようなところも多い反面
先生たちが丁寧にプロセスを踏んで話をしてくれたところもあり・・・
障害の理解って結局「どれだけ寄り添う気持ちがあるか」なのかなと思いました。
もちろん寄り添う気持ちが生まれるためには、園のサポート体制がしっかりしていることや
知識技術があって対応可能なスキルがある事も大切です。
自分の手に負えない、どう対応して良いか困り果てている子に心から寄り添うのって難しいですもの。
もちろん「何とかしてあげたい」「自分はどうしたら良いのか」と前向きになれる人もいますが
「もうどうして良いかわかんない!!」と嫌になってしまう人もいる。
でも一方的にダメ出しだけを伝え続けて「何とか気づいてもらおう」みたいな態度は
やはり問題だよねと思います。
本来なら先生が困り果てる前に
学ぶ仕組みが整っていたり
受け入れ体制がしっかりしていて
管理職もそれをきちんと理解しているのがベストなんだけどね。
ちなみに私立幼稚園などは加配申請関係の締め切りが早い事もあり
入園早々にこういう話をして診断をとってもらわないと加配がつけられないらしいので
信頼関係ができる前に「あれができない」「これができない」みたいな話をせざるを得ないから
炎上しやすいだろうな・・・と思います。
大変だろうな・・・全然親しくない入園したての親に「ちょっと加配を・・・」とかいうの・・・
あと今回の記事も「私はそういうつもりではやってません」と思う方もいるでしょうが
そこは人それぞれなので「全ての先生がそうだとは表現しておりませんのでご了承ください」ということでよろしくお願いいたします。
それでも表現の仕方が気に触るのであればブロックして見ないことをオススメします。
保育・療育・親〜お互いの壁③〜









完結!!!!!!! からの質問ですみません。
もしお答えできる方がいましたら、コメント欄でお答え頂けると
今後の保育が良くなるんじゃないかなあと思います。
でもこの手の話って悪気はなくても、タイミングや言い方をミスって大きく傷つけたり、トラブルになることもある訳ですが、事前に「あ、こういうやり方したら傷つく人多いんだ・・」「こういう感じなら割と受け止めやすいんだ」みたいに知っておくと、予習になると思うのです。
なお、この私の過去話についてですが
「なぜ息子の障害に気づかなかったのか」など色々質問が来そうなので
先に言っておきます。
息子は運動・言語などの発達は通常。(手先は少し不器用ではあったけど、最近は普通。)
ただ集団の場では気が散って&切り替えが苦手で行動遅延をするタイプなので
園からの指摘で療育につながった経緯があります。
(まあ何か怪しいからマークしとこうかな、くらいは思ってましたが)
まあ今回は「親」としての私の話なのでお説教はやめておいてください。
そして「あなたはこう振る舞うべきです!」みたいなアドバイスはやめてもらえると嬉しいです。
(自分のアカウントで、自分の理想の人間を振る舞って賞賛された方が楽しいと思うので、是非ご自分のところでどうぞ!)
保育・療育・親〜お互いの壁②〜








さて皆様。この話ですが・・・
質問をくださった保育士さん、そして療育サイドの私、親の気持ち。
それは、個人・事業所・園によって考えや捉え方の違いがあるものです。
そして正解のないものです。
(※加配基準については正直詳しくないのでなんか違ってたらすみません。診断なくても加配がついている事もあるので、園のやり方や自治体に左右されるのかも。)
これが全ての保育士・療育・親の総意とは決して表現しておりません。
くれぐれもご了承ください。
「療育スタッフですが診断は必要です!診断いらなく思っているみたいに書かないでください」
「保育園勤務ですが診断は特にいりません。みんながみんな診断を取らせようとすると思われたくないです」など怒りのコメントを炸裂しないで頂けるとありがたいです!
私は「診断の有無に限らず、その子を見極めて支援するから、あってもなくてもどっちでも良いよ。」というスタンスだし、この保育士さんは「支援や理解の為に診断が欲しいな」と思っているだけです。
そこは考え方の違いなので、自分と違っても「ふーんそうなんだ」と思っておいてください。
もちろん「私の園は診断あった方が支援しやすくてありがたないな〜」「自分は診断なくても支援受けられたからどっちでも良かったよ」など感想や体験談として頂くぶんには全然構いません♪